novel
□I am yours
3ページ/4ページ
ビックリしてしまったが狸寝入りがバレるのが嫌だったので、
そのまま意識しないフリをして、寝ているフリを続けた
俺の頭をなでながら煙草をふかすこの人をみて、
俺だけこんなにドキドキしてバカみたい、と思った
そして煙草を一本吸い終えると土方さんは立ち上がった
―もう…行くの?―
そう思うと切なくなってしまい、もっと近くにずっと居たい、と思った
そんな想いが強くなり、俺は知らぬうちに土方さんの腕をつかんでいた
「え?!」
ビックリしたようにこっちを向く土方さん
「…にいて、傍にいてよ・・・」
気が付くと俺は泣いていた
「・・・」
「俺ぁ、アンタがいないとダメなんでぃ・・・」
「・・・」
「傍にいてよ・・・離さないで・・・」
「・・・」
「アンタが好きなんでさぁ」