novel


□I am yours
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春風に吹かれて髪がなびく


今日は非番だから屯所の庭で日向ぼっこをしていた


あたたかい光がまぶしいくらいに差す


でもそれすら気持ちよく感じる


こんな時でも思い出すのはあのふてぶてしく煙草を吸うあの人の姿


今はきっとたまった書類の整理でもしているはず…


その半分は俺が作り上げた始末書なのだろう


構ってもらうのが目的だったが、そのせいで一緒にいる時間が少なくなる


相変わらず空回りしてバカだな、と心底思った


そんなことを思っていると眠くなり、ウトウトしはじめた


すると屯所の方からこっちにむかってくる足音が聞こえる


誰だろう、と思い重たい瞼を開いてそっちを見た


するとそこには土方さんがいた


衝動的に何故か寝たフリをする


そして土方さんはだんだんと俺のところまで近づいて


そっと


おでこにキスをしてきた


それが終わると耳元で


「好きだよ」


と呟かれた



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