novel


□本当は…
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進路調査書がくばられた


もうこんな時期なんだ、と改めて思う


俺は頭が悪いから銀魂高校にしかいけないだろう、と、この間の面談で、先生にそう言われた


だから俺は迷わず第一志望に『銀魂高校』と書いた


土方さんは何処の高校に行くのだろう、と、ふと思う


土方さんは頭がいい上スポーツもできる


だからいろんな高校から推薦が来ているのだ
ろう


だからきっと離れてしまう

そう思うとなんだか悲しくなった


そんなことを思いながら俺は土方さんの調査書を盗み見した


するとそこには第一志望に『銀魂高校』と書かれていた


思わずビックリして「え?!」と声を出してしまう


するとその声に気付いて土方さんがこっちを向く


目があったまま2人の間に気まずい空気が流れる


「な、なんで銀魂高校なんでぃ?アンタもっと頭いい所いけるのに…。」


がんばって話題をつくってみたものの、噛んでしまってよく分からない


そんな俺に土方さんはふっ、と笑いながら


「お前目ぇ離すと危ねーからな、ほっとけねーんだよ」


と言った


その言葉を聞いてしまって、瞬間的に顔が赤くなってしまっているのが自分でも分かった


本当に土方さんはずるい

たった一言で俺をこんなにもドキドキさせるから

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