novel
□憧れではない
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学校でいじめが起こった
違う学年の2年A組のことだったのに
エスカレートしてきてこの学校の誰もが知るようになった
だが先生はそれを見て見ぬふりをする
『この学校はダメだ』と改めて思った
そんなことをクラスで話していると教室に銀八先生が入ってきた
「ん?どーしたおめーら」
そう不思議に言うこの人
いじめを放置してよく普通でいられるな、と思った
「2年A組みのいじめのこと話してたんすっよ」
そう嫌味っぽく土方さんが言った
すると銀八は驚いたような顔をして
「え?そんなのあるのか?」
と聞いてきた
「そーですぜ、でも先生がビビりで誰も止めようとしねーんでさぁ」
沖田さんのその言葉を聞くと
先生はドアを勢いよくあけ、教室を出て行った
そこまでして逃げるのか、と幻滅した