novel


□不器用
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「土方さんはいりやすぜ」

「入ってから言ってんじゃねーよ!!」


そう言う土方さんを無視して、彼に近づいた


「…なんだよ」


「土方さんはなんで泣かないをですかぃ?」


「は?!お前は…いきなりなんだよ、」


呆れながら、そう言われる


「アンタはなんで姉上が死んで泣かないんですかぃ?」


「なんで俺があいつが死んで泣かなきゃなん―」


「アンタが姉上のことすきってことぐらいしってやすぜ」


だってアンタをずっと見てきたんだから…


「…お前そう言って泣かせて弱み握るつもりだろ、」


「はは、それもいいかもねぃ」


「ふざけんな、それに俺は産まれたとき以外人に泣き顔見られたことねーんだよ…だから…」


「だから?」


「お前になんざ、見せて…たまるか…」


震えてそう言う土方さん


俺と土方さんは背中合わせになっていて、


だからお互いの顔がみれない


でも彼が泣いているなんてすぐに分かった


「アンタ、本当にバカですねぃ、姉上の幸せ勝手に決めて勝手に一人で抱え込んで…」


「っるせー、おれだって…本当は自分の手でアイツを幸せに…、したかったんだよ…」


「本当にバカだ」


俺もアンタも本当にバカ



―end―
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