零崎一賊といっしょ!

□零崎一賊といっしょ!2
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一緒に住んでいてわかったこと。




まず、極度の甘党。紅茶やコーヒーには砂糖を大量に入れ、ケーキを作ればすぐに無くなる。

そして、とても手先が器用。針と糸と布を渡せばあら不思議!こんな素晴らしいものが出来ちゃった。なんて事になる。料理も作るのが上手い。

お兄ちゃんが一人いるらしく、彼曰く"変態"らしい。…うーん人識のお兄ちゃんが変態って、想像できないなぁ。

好きなものは最後に食べる、犬好き、ファッションにこだわりがあるようだが理解不能、いつも笑ってる、テレビはあまり見ない、朝弱い、





そして、





私の布団に入ってくる。


もう一度言おうか、


布団に、入って、くる!




人識と一緒の生活を始めて、もう1週間。特に何もなく、緩くさっさと過ぎていった。



が、しかし、



1週間のうち1週間全部、私の布団に入ってきた。絶対に。今日だって入ってきている。


それは流石に見逃せない。


一応惚れてるので。



私はその事について思考することにした。どちらにしろ人識の抱き枕に化している私には体の自由なんて存在しないのだから。




私は人識が好きだ。




私は人識にメロメロだ。メロメロだとかいう死語を平気で使うぐらいに。




しかし、恋愛感情かと言われれば正直分からない。

出会った日、(違う意味で)ドキドキの夜を過ごし

そのドキドキを私が恋愛感情と間違えているだけか。


吊り橋効果とかいうやつかもしれない。


そして私は、小さい子が好きだ。

人識は小さい。子供っぽい。


子供として見ているだけな気がしてきた…。



あぁ、まぁ、どちらにしろ報われないんだ。

なら、答えを出したところでか。




私は人識の頭を軽く撫でて、おとなしく人識の抱き枕になるのだった。





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