novel2
□5月4日 23時55分
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甘いケーキと、骨付きの大きな肉。両方に仰々しくロウソクを立ててメインは完成。
サンジ君お手製の超豪華なご馳走が、テーブルからはみ出しそうなほど並んでる。
リボンやら風船やら、チョッパーとウソップが一生懸命飾りつけた空間は、いつもよりカラフルになって主役が来るのを待っているよう。
パーティに欠かせないのは、やっぱり音楽。最初のサプライズはバースデーソングから。ブルックはピアノの前でその瞬間を迎える準備中。
ゾロはタルのお酒を山のように用意。まぁ、この場合ほとんどが自分のためなんだろうけど。でもイーストブルー産のお酒だけは、主役のためにとっておくんだって。
今日だけは特別に自分の体を徹底解説するらしいフランキー。実は、これが一番喜ぶんじゃないかと、私は密かに思っている。
ロビンは悩んだあげく、ルフィではなく何故か私にプレゼントをくれた。後で二人で開けて欲しいって言うのだけど、嫌な予感がするのは気のせいではないはずだ。
私は特別何も用意はしなかった。だって、私からの贈りものは、私にしか出来ないとっておきのもの。
最愛の人に、溢れんばかりのキスを。
今日一日、散々のけ者にされて、部屋ですねている主役を呼ぶまで
あと少し。