novel
□Eternal
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「んもうっ!早く来てよ!」
「そ…そんな事言ったって、前が見えねぇんだよ。」
ナミとルフィは立ち寄った町で買い物をしていた。ルフィは山の様な荷物を持たされている。
時々靴の箱を落としたりしてはナミに睨まれて急いで拾いあげる。
なぜこの二人かというと、事の始まりは今朝―――
みんな眠い目をこすりながらサニー号のキッチンへと集合していた。
これから朝食なのだ。
昨夜遅くまで日誌をつけていたたナミは、イスに座りテーブルに頭を預けている。
そんな時船長が勢いよく飛び込んできた。
「サンジ、腹減った、メシー!!」
ああ、うるさい…。
いつもの事ではあるが寝不足のナミには騒音以外の何ものでもない。
だかいちいち注意するのも面倒くさいので、そのまま無視をしていた。
「サンジ喉かわいた!なんかジュースくれ!!」
本当に朝から騒がしい。
ナミははぁ、と小さな溜息をついた。
その時―――
バシャン
「………あ。」
キッチンにいた全員が一点を見て固まった。
ジュースをもらい振り向いた瞬間に転んだルフィの手から離れたコップの中身が、その前でテーブルにもたげていたナミに降り注いだ。