novel

□If
1ページ/7ページ


「ケッコン?」


ナミはまんまるの大きな瞳をさらに大きくしてウソップを見た。


「そうだ。結婚だ。おれはいつかしたいと思ってる!」


ウソップは今は遠く離れている、大切な少女を想いながら言った。


夕食後、ナミ、ウソップ、ロビン、ゾロの4人はそのままキッチンに残りお酒を飲んでいる。


時間の経過と共に空き瓶は増え、ウソップはかなり酔っている様子だった。


「結婚ねぇ。まぁ乙女だし?憧れる気持ちはわかるけど。実際現実と掛け離れすぎて夢の話ね。」


ナミはグラスを片手に持ちながら肩をすくめてみせた。


「おれも考えた事ないな。女なんてのは今は二の次だ…。」


「大丈夫よ。あんた顔が怖いから女の子近付かないし、一生独身でいられるわよ。」


「なんだとてめぇ。てめぇみたいな魔女こそ誰も貰ってくれねーよ!残念だったな。」


「ふふっ。」


「なんですってぇ!!ロビンもなに笑ってるのよ!!」


ギロリとゾロとロビンを睨むと、ゾロはフンと鼻を鳴らしてそっぽを向いた。ロビンはこのやりとりを楽しんでいる様子だ。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ