オマケ
□神様と魔王志望女子
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「はー…はー…どしよ…お腹空いた…」
家を出てから5日。飲まず食わずで神様探して魔界を走り回ってみたけどそれらしいのに会えない。ていうか神様ってどんな姿してるかも分からない。
「もーっ!!神様出て来てよ!!出て来てくれないとチョー困るんだけどぉ〜っ!!」
帰り道も分かんないし、此処が何処だかもわかんないし…
「…呼んだのは君か?」
「ほえ?」
仰向けに寝転んでジタバタしてたら、逆さの男の人の顔が…ちがっ。私を覗き込んでるんだ。
「あんた…誰?」
「誰……って、君が呼んだのに誰とは失礼だな」
青い長い髪に尖った長い耳…結構イケメンじゃん?
「いや…神様に出て来いとは言ったけどイケメンに出て来いとは言ってない」
そうやって私が言うとイケメンは深くため息をついた。オイオイ、どんだけ幸せ逃してるのよ。ため息つくと幸せ逃げるってマコが言ってたのに。
「ちょっと来なさい」
「えっ…ちょっ!ちょっと、何処連れて行くのよー!!」
私の首根っこを掴んでイケメンは空間を切り裂いてどっかに連れ込む。
「マジで有り得ないこの変態っ、暴漢っ、イケメンーっ!!」