オマケ

□魂の箱舟
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魂の箱舟




「……目覚めよ…目覚めよ、T780005番よ」


(…誰だ…?)

「目覚めよ、我が作品T780005番」

体が痛い…全身が痛い。何か聞えるが理解が出来ない。

「ふむ。ちゃんとウェザード星人を再現出来たな。
よし、お前に名を与えてやろう。ヴァーディス・ゼッ・ティア・ブロージェアT780005.言ってみろ。お前の名だ」

「……」

「ふぅむ……ウェザード星人は銀河標準語が生まれつき備わってはいないのか。
仕方あるまい。脳進化蓄積メモリーナノマシンを使うか」

何をするつもりか…それはなんだ?

「ガッ!!」

「こら!暴れるな。
…これでよし。おい、お前。ワシの言うことが分かるか?」

「……理解は出来る」

「よしよし。ヴァーディス・ゼッ・ティア・ブロージェアT780005…お前はこの宇宙1の天才、ヴァーディス様の栄誉ある14列780005番目の作品だ。
お前の祖先は水の星、ウェザードに住んでおった原人だ。ちなみに仲間はおらんぞ。ワシがお前の祖先を粛清し最高峰の遺伝子からお前を作り上げた。
感謝するがいいぞ。お前はたった1人の価値ある最高のウェザード星人だ」




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