オマケ

□神様と魔王志望女子
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「私、魔王になる!」

私はココ。魔界の何処にでもいるドゥルガ族の女の子。

「えー…魔王立候補?やめときなよ。あれ、お金かかるよー」

私のおかん、ドゥルガ族のマコがコタツでバリバリおせんべいを食べ、昼ドラを見ながらそう答える。

「えっ、立候補にもお金かかるの?」

「当たり前じゃん。お金掛からなかったら誰だって立候補するって」

ガーン…知らなかった。

「い、いくらかかるの?」

「24000シード(日本円で約240万円)うちのヤドロク親父の給料一年分よ」

「え…ええぇぇぇぇそんなに?!」

ちょ…私のおこずかい、ひと月50シードなんだけど………40年分?!絶対無理じゃん…。

「いっとくけど、最下級魔王に立候補で24000シード。下級魔王で3万シード。中級は6万シードね」

「じゃ…じゃあ、魔界のトップの、大魔王の立候補にはいくらかかるの…?」

学校の授業でも習ってない事だけど…マコなら知ってるかな…?

「あれは神様が任命するの。だからお金もかかんないし…って、ココ?」

メラメラメラ…

「よしっ!私、神様にお願いして魔王にしてもらって来る!」

善は急げ!もしかしたら他の子が大魔王に選ばれちゃったらやだもん!
私はトラの姿になると家から飛び出した。

「待ちなさいよココーッ!!」

後ろでマコが呼んでるけどいいや。
神様探してれっつごーだよっ♪



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