N企画物
□拍手御礼文
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ふとした時、視線の先にはいつも、自分の忍道と己の夢を追い続ける部下が居る。
日に日に成長するその姿を見れば、親のような兄のような、それでもやっぱり上忍師であり上司である自分は、自然と目が細まる。
「カカシせんせー」
「ん?」
「先生ってさ、なんかいっつも笑ってるってばね?」
「そう?」
「おう」
不思議そうにしているナルトの頭を、くしゃりと撫でれば、掌に残る温もりに、やっぱり目が細まる。
この温もりに目を細めるのは、師でも上司でもましてや肉親のような感情からではないと、今ではもう解っている。
でも。
「あー!もう、頭グシャグシャになっちゃったってば!」
「いいじゃないの。変わらない変わらない。さて、そろそろ休憩は終わり。いきますか、ナ〜ルト」
「えー…他人事だと思ってさ…」
今はまだ、教えてあげないよ。
ナルトが、俺と同じ目をして、視線が交わるまで、ね。
温もりの残る掌を、そっと握ってポケットに突っ込んだ。
久々登場、突っ込み隊。
「にやにや笑う先輩がキモチワルイ…」
「私は見慣れましたけど」
「要するに、鈍感に長期間片想いしているショタコンということになるんだね」
もう、二人以外はみんな気付いてれば良い。
サイですら気付いてれば良い。
そして、先生はベスト オブ ヘタレ☆の栄冠を勝ち取れば良いんだ。
兎に角何か書こうとした困った文を投げとばーす!
晶
2011/03/15