白虹

□序章
1ページ/4ページ



「コウ様?」

「ああ、すまない。
 もう少しだと思ってな」

「・・・・・そうですね」



薄暗い部屋に二人の青年がいる。

一人は体育会系な身体をしており、もう一人は細身だ。


今、細身の青年が座るソファの後ろに、体育会系な身体を持つ青年はいた。



「で、

 今日の相手は?」

細身の青年が聞く。



「今日は・・・・」



相手の青年の言葉を聞いて、彼の口端が上がる。

薄暗い中でも分かる程、細身の青年の笑みは艶やかだった。



「所謂、チェックメイトって奴だな」



次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ