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□Everyday、カチューシャ
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「おいてめェら!俺の愛しのプリンセスがあまりにもクソ可愛いからって寄ってたかって俺がいない隙に苛めてんじゃねェ!」


「「プリンセス…?」」




…うん、そこは普通に疑問持っていいと思う。それに私はいつサンジくんのものになったのだろう。全く記憶に覚えがないのだが。




「ナマエちゃんこの俺プリンスが来たからにはもう大丈…………………え!!?天使!!?」


『は?』


「天使?どこだ!?」


「アホか」


「い…いや…!ナマエちゃん…ナマエちゃんだ…!焦った…!あまりにのキューティーさに俺は天使を目の当たりにしたかと…!」




こっちが焦るわ。




「いつにも増してなんって魅力的で可愛いんだァ!!そう…まるでおとぎの世界から飛び出てきた妖精のようだァ!!」


「妖精?どこだ!?」


「アホか」




ルフィ…彼が言うことはいちいち全部真に受けるな。




「ナマエちゃんそのカチューシャクソ似合っててクソ可愛いよ〜vV」




クソクソうるさい…。




「カチューシャしてる君に誰も誰も敵わないよ〜vVカチューシャ姿のナマエちゃんも素敵だァー!そして好きだァー!」




…まあ初めから普通にそう言ってくれればいいものの前半無駄な前フリが長過ぎてめんどい。そして最後の一言はイラナイ。




『そんなこと言ってくれるのはサンジくんだけよ…』


「目見えてんのかこいつ」




――ホントそう。


何があっても私の味方でいてくれるのは彼だけ…。ボソッとゾロの独り言が耳に入ってきたが聞こえない。




「ナマエちゃんへの抑えきれないこの熱い想いを愛の言葉に紡いだだで当たり前のことを言ったまでさ〜vV愛しの可愛いナマエちゃんのラブリーカチューシャ姿に俺は毎日全力で愛という名の炎を燃やし続けるからね〜vV世界中で一番似合う髪を留めた天使の輪っかをした君が好きだー!Everydayカチューシャガール!」




ヤメロ




「よくこんなにも次々とお世辞が言えるもんだ…こいつにはデリカシーって言葉がねェのか」




デリカシーの言葉の使い方を間違えてるゾロ。まあ確かにサンジくんの場合一周してある意味デリカシーもクソもなくなってるが。




「ハチマキ似合ってねェのに毎日巻くのか?」




こうして私のカチューシャ生活はたった一瞬で一日で幕を閉じた。そして今後一切カチューシャはしないと強く心に誓った。


カチューシャ外しながら長い髪をほどくように…。




END


(もうやだあいつら…)
(大丈夫よ似合ってるわよカチューシャ)
(ええとても可愛いわナマエのカチューシャ姿)
(……!!私の心の味方はナミとロビンだけよ…!)


ルフィはヒロイン(?)のカチューシャ姿を永遠に似合わないと主張し続けるでしょう…。
"頭になんか変なもん乗ってる"くらいにしか彼は思っていないかと。
素直で正直のルフィと意地悪でただ意地悪のゾロとうざいだけのサンジくん。←
なんだかヒロイン(?)が惨めで哀れになっただけのキュンもクソもない話になってしまい申し訳ないです。

2011.09.09 来実
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