光を永遠にともに

□ACT.02
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ナマエ達三人を乗せた小船は海軍基地を目指して真っ直ぐ進む。




コビー「でも…ルフィさん、"ワンピース"を目指すって事は…あの偉大なる航路"グランドライン"へ入るって事ですよね…!!」


ルフィ「ああ」


コビー「あそこは海賊の墓場とも呼ばれる場所で…」


ルフィ「うん、だから強い仲間が要るんだ」


『〜♪〜♪〜♪』




二人のやり取りを聞きながら鼻唄交じりで海を眺めるナマエ。




ルフィ「これからお前が行く海軍基地に捕まってるって奴」


コビー「ああ…ロロノア・ゾロですか?」


ルフィ「いい奴だったら仲間にしようと思って!」


『え、』


コビー「えーーっ!!またムチャクチャな事をォーっ!!!」




ニイッと屈託なく笑うルフィ。




『ちょっと待ってルフィ!』


ルフィ「ん?」




さすがのこのルフィの一言にナマエも反応を見せる。




『ロロノア・ゾロってムチャクチャ危ない人なんでしょ!?そんな人仲間にしたら何されるかわかんないよ!』


コビー「そうです!ムリですよ!ムリムリムリ!あいつは魔獣のような奴なんですよ!?」


『ま、魔獣…』




ゴクリ、と喉を鳴らし顔を強張らせる。




ルフィ「そんなのわかんないだろ」


「『ムリっ!!』」




断固反対のナマエとコビー。








ルフィ「魔獣ねーっ」




船首(と呼べるのかどうか)に座り遠く広がる海を眺めるルフィ。




コビー「そうですよルフィさん。ロロノア・ゾロは"海賊狩りのゾロ"という異名を持つ恐ろしい奴です」


『いやぁ〜…』


コビー「血に飢えた野犬のように賞金首を嗅ぎ回り海をさすらう男だと人の姿を借りた魔獣だと人は言います」


『やだぁ〜…』


ルフィ「ふーん」


『ねっ、ルフィ、仲間にしようだなんて危険な考えはもう捨てよ?』


コビー「ナマエさんの言う通りです。そんなバカな考えは捨てた方が…」


ルフィ「でも別に俺は仲間にって決めた訳じゃなくて、もしいい奴だったら…」


『だ・か・ら!悪い奴だから捕まってるの!』


コビー「そうですよ!」




大海原を進む小船からナマエとコビーの大きな声が響き渡る。








『………』


ルフィ「そんな心配すんなってナマエ!」


『・・・痛いよ、』




ナマエの頭をポンポン能天気に笑って叩くルフィ。




『(ロロノア・ゾロ…か、)』
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