光を永遠にともに

□ACT.01
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クーックーッ




青く一面に広がる海の上空を気持ち良さそうに自由に飛び回るカモメの群れ。




ルフィ「はーー今日もいい天気だなーっ」


『zzz…』




広い海を無謀にも小船で旅する二人の少年と少女。




ルフィ「おいナマエ起きろ」


『っ…ん…』




船の上で無防備に丸まってスヤスヤ太陽の光を浴びて眠る少女の頬をペチペチ叩く少年。




この少年と少女―――




つい先程育ってきた村を旅立って海へ出たばかりである。


そして今海賊の一団を作る"仲間集め"の途中なのだ。




少年の名は《モンキー・D・ルフィ》




少女の名は《ナマエ》




『ん…何ぃルフィ…』




まだ眠そうに目を擦りながらショボショボさせ重たい体を起こす。




ルフィ「そりゃあこんなに天気いいからなァ」


『せっかく懐かしい夢見てたのにぃ…子供の頃のルフィがね…Σって!!何これ!!』


ルフィ「ああ。俺達今大渦にのまれてんだ(どーん)」


『見たら分かるよ!!』


ルフィ「この船旅はひとまず遭難って事になるな」


『笑ってないでどうしようこの状況…!!』


ルフィ「まさかこんな大渦にのまれるとはうかつだった」


『そんなァ…誰か助けてー!…って言っても海の上だから誰もいないよぅ…』


ルフィ「まーのまれちまったもんはしょうがないとして…泳げないんだよなー俺」


『こんな大渦の場合泳げても泳げなくても関係ないよ!!』


ルフィ「ああ、そっか」


『早速大渦にのまれて海の藻屑になっちゃうなんて…私絶っ対イヤだからね…!!』


ルフィ「だいじょーぶ!!俺"運"いいから!!(ニイッ)」


『うぇーんマキノお姉ちゃん…村長おじいちゃん…それから…』




ゴゴゴゴゴザバッ




ルフィ「わ!!あーっ」


『きゃっ!!いやーっ』




ゴゴゴゴゴゴゴゴ




『(ルフィ…ッ!)』




カナヅチのルフィを守ろうと海中で両手を伸ばし自分の体に抱き寄せる。
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