光を永遠にともに
□ACT.09
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“ウソップの平和な村が海賊団に襲われる!”
事前に知ったナマエ達はなんとか侵入を阻止しようと海岸で待ち伏せるが――…
ザザーー…ン
ルフィ「来ねェなァ…朝なのに……」
ゾロ「寝坊でもしてんじゃねェのか?」
しーー…ん
日が昇りもうすっかり明るくなったにも関わらず海賊団はいっこうに現れない。
さすがに不信に思ってしまう。
そのとき…
『あのさ、気のせいかな』
ナミ「何が?」
『北の方でオーッて声が聞こえるの……』
突然のナマエの言葉に手を耳にあてるルフィ・ゾロ・ナミ。
ぎくっ!!
ウソップ「北!?」
『うんやっぱり聞こえる!』
ナミ「確かに聞こえるわ!」
ゾロ「おいどうした!?」
ウソップ「き…北にも上陸地点がある…!!まさか…」
ルフィ「海岸間違えたのか!?もしかして!!」
ウソップ「だってよあいつらこの海岸で密会してたからてっきり!!」
『とにかく急がなきゃ!!こうしてる間にも村に入られちゃう!!』
ルフィ「どこだそれ!!」
ウソップ「ここからまっすぐ北へ向かって走れば3分で着く地形はこことほぼ変わらねェから坂道でくい止められりゃいいんだが!!」
ナミ「Σまずいっ!!北の海岸ってったら私達の船がある場所だ!!船の宝が取られちゃうっ!!」
ルフィ「20秒でそこ行くぞ!!!」
『うん!!』
ウソップ「ちっきしょお!!せっかくの油作戦が台なしだ!!」
ルフィを先頭にナマエ、ウソップと続く。
ナミ「急がな………」
ツルン!
ゾロ「おいナミ!!何やってんだ」
ナミ「きゃああ助けて落ちるっ!!」
あんなにも注意して気を付けていたのに自ら油坂に足を落とし滑らせてしまう。
ぐいっ!!
ゾロ「は!?うわあああっ!!手ェ離せバカ!!」
つるんっ!!
べちゃっ!!
ナミ「あ、ごめんν」
反射的に目の前にいたゾロの服を引っ張ってしまい、そしてそのままゾロを巻き添いに2人して油坂の中へと落ちていく。