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□Let's パーリィー!
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「ナマエ、今日の放課後デートしてやる。有り難く思え」
『遠慮します』
「これは命令だ。お前に拒否権はない」
『丁重にお断りさせていただきます』
隣の席のトラファルガー・ローが急にまたいつもの上から目線の命令口調でお決まり文句を言ってきた。
「そう言うな。とりあえず二丁目に新しくできたホテルビーナスにイクか」
『一人で逝ってこい』
「フッ相変わらずの安定のツンデレぶりだな」
『あんたも相変わらずの安定のフワフワ頭ぶりで。いい加減ツンデレの言葉の意味覚えたら?』
「一体どれだけこの俺を興奮させたら気が済むんだお前という女は」
『話聞けよ』
「というわけで今日の放課後ビーナスな」
『おい』
「今日という今日は逃がさねェ覚悟しとけよナマエ」
『もう色々とツッコむのめんどくさい』
「心配するな。突っ込むのは俺だ」
『キモイ』
「お前は突っ込まれる方だ。俺にな」ニヤリ
『しね変態』
「フッ照れやがって」
『むしろドン引きして顔面蒼白してるんですけど』
「おい顔色が悪いが、生理か?」
『いやだから原因あんた。てか近い顔!』
「有り難く思え。イケメンをこんな間近で拝めて」
『はいはい(棒読み)』
「…このままキスするか?」
『殺す』
「ククッかわいい奴め」
頭おかしいから。
『はぁ…、あのさロー』
「なんだナマエ、おねだりか?」
違うわハゲ。
「ほら聞いてやるから可愛く俺にねだってみろ」
『…何この手』
ごく自然に腰に腕を回され体を引き寄せられる。
「言えよほらこの口で」
顎を掬い上げられ、親指でツー、と唇をなぞられる。
「ナマエ、」
『毎日ネチネチ本当しつこい』
冷めた瞳で真っ直ぐ冷酷に言い放つ。これで少しはおとなしく………
「フッ…お前って女は―――よくわかってんじゃねェか、俺のセックスを」
『は?』
「俺のセックスはネチネチしてんだ…お前の頭の先から爪先までじっくり時間をかけて隅々まで舐め回してナマエが一番感じるとこを見つけ出してたっぷりそこをネチネチ責めてやる…どうだ俺に抱かれたくなっただろう?いいだろう思う存分抱いてやる準備はいつでもできている。さあ俺の胸の中へ…――」
『オ゛エェエェ』
「つわりか?ナマエ」
『キモチガワルイ…』
「!、お前…そうか…あのときの…俺の子か、わかった。―――よし、ナマエ、結婚しよう」
『なんでそうなるのっ!!』
「心配するな。俺は医者(の跡取り)だ」
『だから何!おかしいでしょ根本的に!何よあのときって!何よ俺の子って!意味わかんない!私とあんたにそんな記憶一切無い!この変態!』
本当疲れる。
「おいエロファルガー!テメェさっきから気色悪ィことばっかほざいてんな!吐き気がすんだろ!」
机に大きな体を伏せて豪快に寝ていた前の席のユースタス・キャプテン・キッドが勢いよく後ろを振り返った。
『キッド助けてー!ローが鬼キモイー!』
「なんだチューリップ屋…間違えたバカタス屋。俺とナマエのキャッキャッウフフの仲に嫉妬か?」
「あ゛ぁ゛?」
『キャッキャッウフフて何』
その極悪面でそんなメルヘンなこと言われてもただただきしょい。
「狸寝入りして俺達の会話全部聞いてやがったのか。悪趣味な奴め」
「オメェにだけは言われたくねェ!悪趣味はどっちだ!テメェがうるさくて寝れねェんだよ!起こされたんだよこっちは!」
そうだ言ってやれキッド。
「何が『俺のセックスはネチネチしてんだ』だよ!笑わすな!気色悪ィこと山の如しだっつうんだ!」
そうよその調子よキッド。
「んなもん俺なら三秒でイカせて終わりだ!」
『………え゛?』
「フン、三秒でイクの間違えだろ。早漏野郎が」
「あ゛あ゛?なんつった今ゴラ!もういっぺん言ってみやがれ!」
「ろくに女を啼かせて満足させることもできねェ三秒の早漏ユースタス・キャプテン・キッド。…フッ」
「っざけんなテメェエエ!誰が早漏だ!テメェだろうがそれは!自己紹介乙!フッハハハ」
『(キッドェ…)』
「残念だったなユースタス屋。俺は絶倫だ」
『………。』
あんた達もうその口開かないでほしい。二度と。
「絶倫ゆえナマエをこうメチャクチャに濡らし乱れさせどんだけでも好きなだけイカせて満たしてやることができる」
なんで私。
『てかその手やめてよ!変態キモイしね馬鹿!』
「気を楽にしろナマエ。心配せずとも指だけじゃなくちゃんとお前が欲するモノもくれてやる」
『えーんもうやだこの人!キッドも張り合ってないでいい加減この暴走ロー(暴走ブル的な)をどうにかしてよっ!』
「おいトラファルガー!」
「俺に命令するな」
いや名前呼んだだけ。
「そこまで言うならどっちがナマエを何回イカせることができるかハッキリさせようじゃねェか!勝負だトラファルガー!」
「いいだろう。受けて立つユースタス屋!」
『(えぇえぇえええ!!?)』
「「レッツパーリィー!!」」
『(意味わからんンンン!!)』
さすがに教室内もザワザワし始めクラスメイト達の注目が私達に集まる。
「どんな女でも必ず三秒でイカせてきた俺の実力ナメんなよ。ナマエも俺にかかれば三秒いや秒で絶頂へとイカせてやる!瞬挿すだ!」
『………。』
「お前こそ数々の女を啼かせてきた俺のテクにビビんなよ。ナマエを絶頂へと導くのはコイツの体のことを一番熟知しているこの俺だ!」
『………。』
「ハンッエラそうな顔してられるのも今のうちだ。その鼻へし折ってやる変態野郎」
「フンッせいぜいほざいてろ。返り討ちにしてやる野蛮ゴリラ」
ど う し て こ う な っ た
「ナマエ!俺がお前を絶頂エクスタシーへと連れてってやる!」
「俺様の美技に酔いなナマエ」
『(……ダレ)』
某テニスキャラの大将のキメ台詞をパロるキッドとロー。
「来いナマエ!」
「俺が先だ。イクぞナマエ!」
『あんたら……』フツフツ
「「お前をイカすのは俺だ!!」」ドーン
『私を殺す気かぁあああ!!』

死ぬわ普通に。

END
(こいつら一体私のことなんだと思ってんのよコンニャロー!)

2013.02.13 来実

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