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□Love Forever〜愛してくれてありがとう〜
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頂上戦争の舞台―――
マリンフォードの沖に浮かぶ7隻の船―――
新たなる海賊時代を担う"彼ら"がこの重大な歴史の節目を見逃すはずもなかった―――
大海賊時代の"秩序の立証"マリンフォードより立ち上がる戦塵をじっと見据え―――
殺気立つ時代の流動を肌で感じ取っていた―――
「戦争の勃発にゃあ正直ビビったが……大海賊"白髭"は死んだ…!!」
「終わったんだなこれで……」
懸賞金3億1500万ベリーの超大型ルーキー、ユースタス・"キャプテン"キッド率いるキッド海賊団もまた静かに海からその戦場を眺める。
「ハハハ…!!何が終わったって!?」
船首に片足を乗せ、不気味に笑うキッド。
「これによって生まれた勢力"黒髭"ってのは相当なタマだぜ…!!!"新世界"は「四皇」達の統べる海「赤髪」「カイドウ」「ビッグ・マム」………!!!均衡が崩れた今、何が起こるか分からねェ!!始まるんだよォ!!!誰も見た事のねェ"新しい時代"が!!!」
声を張り上げて楽し気に豪快に叫ぶ。
『(――エース…)』
そんなキッドの横に並んでその腕にしがみつくように掴まり、一人違う想いで目の前のマリンフォードをじっと見つめるキッド海賊団の紅一点でキッドの女であるナマエ。
(エース、が…死んだ…)
《おーいナマエー》
(この世界から…エースが…消え、た…)
《ナマエが好きだ》
(エース…)
《ナマエ》
『……エー、ス…』