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□Everyday、カチューシャ
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『んーいい天気!』


「ナマエお前頭にハチマキ巻いてんのか?」


『バカ言わないでよこれはカチューシャよ』




朝食後、昨日上陸した島で買ったカチューシャを早速頭に付けてみた。今日みたいにこう天気が良いと自然と気分も上がり自分で言うのもなんだが我ながら似合ってると思う。今日から毎日カチューシャ生活続けようかしら。




「かちゅうしゃ?ハチマキじゃねェのかそれ」




ハチマキ…




『何度も言わせないで。これはカチューシャって言って女の子が頭に付けるオシャレアイテムよ』




甲板に行くなりまあある程度予想はして分かりきっていたルフィの"なんだ攻撃"をソッコー食らう。




『ね?どう?似合ってる?』




女の子らしく首を傾げてブリッコして上目遣いをしてみせるもルフィの様子はとくになんら変わらずただジィーと真顔で目線はカチューシャを見ている。そんなにカチューシャが珍しいのか、それとも私のカチューシャ姿があまりにも似合ってるから言葉を失ってるとか?やだもうルフィったら…!




「なんだ?ハチマキなんかしやがって祭でもあんのか今日」


「お前ハチマキっつったらやっぱそれはおでこに巻いてこそのもんだろ!」




……!!




『これはカチューシャよ!何回も言わせないで!!』




甲板にやってきたゾロとウソップに訂正(渇)を入れる。全くどいつもこいつもこの船の男共ときたら…!ふざけてんのか本気で言ってんのか分かりゃあしない。




「おー怖っ」




ウソップがゾロの背中に隠れてまるで私のことを鬼ババアを見てるかのような目で見てくる。むかつく…。




「女のおしゃれなんだってよー」


「…女?」


『何よその目!全くもって失礼極まりない!私のどこをどう見たら女に見えないってわけ!?えぇ!?』




両手を腰に当てこれよとばかりにナミとロビンの爆乳Iカップには敵わなくとも自慢の私のFカップを強調してやるもキィーむかつくゾロの奴!鼻の奴に至っては既に巻き込まれまいと逃げてきやがった。ホント逃げ足だけは速いんだから。




「でもナマエそれ全然似合ってねェぞハチマキ」


「おいそう正直に正論を言ってやるなよ自分では似合ってると思い込んでるかもしれねェぜハチマキ」




お、お前ら…!




『あんた達二人には女性に対してのデリカシーってもんがないわけ!!?』


「女性…?」


『だからどこにクエスチョンつけてんのよゾロ!』


「嘘じゃねェよ本当に似合ってねェもんなァゾロ」


「確かに」


『だからそこは嘘でもお世辞で褒めときゃそれでいいのよ!』


「俺は嘘はつかん!」


「なんで思ってもねェことをわざわざ口にしなきゃいけねェんだよ。一体何の得があるってんだ」


『………!!』




この二人にデリカシーやお世辞といった言葉なんて到底理解できないだろう。それを求める私も我ながらバカだと思うけど…でも…そこまでストレートに言われると正直泣ける。だって女の子だもん涙が出ちゃう。悔しくったって悲しくったって海の上では平気なの…強く生きるのよナマエ…!
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