長編※夢物語
□【第七話】はじめまして・・
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居間へ戻ると、見かけない赤ハチマキ姿の男の人が、縁側で寝そべっていた。
「左之助!!詩織さん来たんだから起きなさいよ!」
応、と起き上がり詩織へむかって・・
「おっ、おめぇさんが剣心が助けたっていうべっぴんさんかい?
俺は、相楽 左之助ってんだ。喧嘩じゃちょいと有名だぜ。」
「よろしくね・・私は詩織、如月 詩織」
と、詩織は笑顔で答えた。
(・・噂に違わず、すげぇ別嬪・・てか、かわいいな・・・)
「左之助、何鼻の下のばしてやがんだよ・・・」
お子様は黙ってろ・・うるせーと二人は軽くやりあい・・
「オレは東京府士族、明神 弥彦だ。
この間は悪かったな・・その、ぶつかっちまって・・」
明らかに詩織に対して照れている弥彦であった。
「そんなこと・・私こそごめんね・・・。
もともと、弥彦君が悪いわけじゃないんだから・・」
心配してくれてたんだねっと詩織も謝って・・
「弥彦でいいよ・・君つけられると気持ちわりぃ・・・」
「俺も左之助ってよんでくれや、敬語もいらねぇ」
そう、じゃぁ左之助に弥彦ね・・と詩織は微笑んだ。