長編※夢物語
□【第四話】幕末も今も・・・
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さっきの夢といい、私・・どうしてしまったのだろう・・
一人、考えているところへ剣心と恵が戻ってきた
(あぁ、この紫の瞳・・・私はこの人を心の奥で知っている・・)
しらず、詩織の頬に涙がつたう・・
「どうしたでござるか、肩の傷が痛むでござるか?」
剣心はそう言いながら、詩織の頬の涙を指で拭った
(私・・泣いて・・)
何でもないと、首を横にふり、剣心の後ろにいる恵に向きなおった
「ありがとうございます。助けていただいて・・」
「医者として当然のことをしただけよ、気にしないで頂戴。
それより、熱もさがったみたいだし、もう大丈夫ね。
ただ、肩の傷は重症なんだから、なるべく動かさないこと。」
「・・はい・・」
「・・・じゃあ、私は席をはずすわね。剣さんも話があるみたいだし・・」
あまり無理は駄目ですからと念をおしつつ、恵は部屋を後にした