長編※夢物語
□【第四話】幕末も今も・・・
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「少し話しをしても大丈夫でござるか?」
「・・はい。私もお話しなければと・・・」
詩織は、自分のまわりに起きたいくつもの出来事を剣心へ語り始めた。
「夜毎あなたが夢にでてきて、私を見て泣いているの・・巴って・・
私はこの時代の人ではありません
今はきっと明治ぐらい・・?
私の本当の居場所は、今から百年以上後の東京・・
そこで私は護衛をしていて、襲われ撃たれたところを
光の中の巴さんの声に助けられ、
気づいたら、この世界にきていた・・・」
「不思議な話でござるな・・・」
剣心は、やはり驚きをかくせない・・
百年以上後の世界に生きる人が、今目の前にいる
詩織の様子から、嘘をついているとは到底思えない
詩織はさらに話を続ける
「さっき、また夢をみました・・・
あれはきっと、あなたと巴さんが初めて会った時のこと・・
あなたはとても若くて・・
・・・人斬り抜刀斎とよばれていた・・・・」