『時空神子シリーズ』―華乱
□プロローグ
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ジュップ、ジュップと、卑猥な音が白を統一した部屋全体に響き渡る。
それは、男の秘部を犯していた。どろどろな愛汁を絡めながら。
「あっ、んっ…」
滑りがよくなったせいか、奥へ、奥へ、侵入っていく。
「楽になりたかったら、吐きなさい。彼は何処へ行ったのですか?あ、違いましたね。ドコに隠したのですか?」
甘ったるい声で、喋る男性は、彼の髪を引っ張り上げ、尋ねる。
「素直に吐いてくれれば、気持良くさせてあげますよ」
「はぅっ…あんっ…しらな…っぁ…」
「強情にも、程がありますね」
びくんっと、腰が反する。与えられた快楽は次の刺激を待ちわびている様子。
反抗していた口からは快楽に溺れた喘ぎ声が漏れた。
男性は、次第に眉間に皺を寄せた。
「体の穢れを一切赦されない守り人が、快楽に溺れたら終わりですね。穢らわしいっ」
まるで。
醜い物を扱うかの様な低い声で言う。
「お、お許し下さ…ぁんっ、んふっ…神…艸様…ぁ」
声は、許しを乞うのに、身体は、素直に、反応してしまう。
彼にも解っていた。守り人である以前に、純粋なままでいないといけない。
これでは、姫神を、囲う生き神子に、怒られてしまう。
童神は、成長の過程にあたり、一度は、下界に行って、修行をする。それにあたり、御子を、お世話するのが、守り人の家系だ。