『時空神子シリーズ』―華乱
□説明
6ページ/8ページ
神艸の実年齢は十三歳。
ほんの一ヶ月前に、成年期へ突入したばかりで。本当、成人ほやほやなんだ…
『けど、純血の彼は成長過程が速い故に大人の体躯です』
この説明をして驚かなかったのは神艸を自分の足に膝枕している漆夜様だけだ。
「えぇぇぇぇぇっ!!!盈華より、年下!!!」
「有り得ない。悪い夢だ…」
ちょっと、ギオン王…
現実逃避は止めて下さい。
「ってことは……漆夜様、罪です!犯罪ですっ!」
「…何故、そうなる」
「それは、今すぐ連れ帰って…抱きたいという疚しい心が見透かされているからですよ…」
ふわりと、ワインレッド色の髪が風に煽られる。後ろに顔を向けたら、にっこりと笑う神羅が立っていた。
「ななななっ…」