『時空神子シリーズ』―華乱
□説明
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「何より一番心配していたのは、ギオンが下界まで迎えに行かないかで…夜も寝れなくなるくらい…気が気でなくって…」
手をひらひらとさせ、呆れた表情をした。
横に居たギオン王は『ゴホッ』とお茶で噎せる。
「ったく、艸波様や漆夜様が見たら呆れてしまうぐらい盈華馬鹿なんですよ?」
「――…末羅王?」
「あ、あの…」
「ま、これに懲りて…親バカが消滅してくれれば良いなと思っています。盈華の想い人も知りましたし…」
笑顔で末羅叔父様はギオン王の足を踏み潰す。それを見た二人は呆気に取られる。
親友が妻の前では小さく見えてしまう姿に。
「でさぁ…璃羅」
「はい」
「さっきからどう考えても…年齢的に合わないんだよね。神艸の…」
末羅叔父様…
痛そうなので、足を踏み潰すのは止してあげた方が。なんて思うのは私だけだろうか。
気にしないで璃羅に話を掛けているけど…