『時空神子シリーズ』―華乱
□変わりゆく、時空の薔薇
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色々とグルグル回る。
誇れるか自信がない。
自己表示出来るか不安…
色んな感情が沸き立ってくる。
『困った子だね。何を泣いているの?神艸…』
『ふぇっ、小鳥さんを助けたくって…生き返らそうしたんだ…けど…けど…父上が…』
幼い頃の自分を振り返っても自分自身を解いたといえば、あの時だけ。
誰しも寿命というのがあり、神にもある。無闇に力を使って歴史を変えたりしてはいけないのだと言われた。
『ソナタは…一から命と自分を勉強するべきだ。よって、番人として生と死に携われ』
冷たく吐かれた言葉は今も心の傷。
そんな自分が、弱い自分が…
変わったり出来るのか半信半疑だ。
「僕が自分を解ってあげたら…自信が持てるんだろうな。逃げたりせず、前を進む糧として…」