『時空神子シリーズ』―華乱
□華びら舞う、時空の悠久(後編)
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天神界に戻れば応えが『見つかるかも』と甘い考えをしたのが間違いな気がしてきた。
璃羅に優しさがあるもんだと一瞬たりとも思ってしまったのが大間違いだよな。
「風羅兄様ぁぁ…」
そうそう。
人が必死に悩んでいる時に必ずと言っていい程、璃羅は余裕綽々な声を……
「…そんな所まで、似なくってもいいぞ」
「……っぅ」
顔面直撃。
痛い。
「にゃは、風羅兄様…お帰りぃ」
「ど、退かないか!!!璃羅っ…」
「いやん。ほんの挨拶だったのに…」
過激な挨拶を受ける羽目になるとは。璃羅が居る場所で考え事なんかするんじゃなかった。
「何時も…何時もっ…走って抱きつくなと…言っているだろう!!!」
「風羅兄様…恐い」