『時空神子シリーズ』―華乱

□華びら舞う、時空の悠久(前編)
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【風羅side】


唐突過ぎて、私の頭は思考停止寸前だった。どうやって盈を天神界に連れて行こうと考えていた矢先に彼自身から舞い込んできた話。


盈自身から天神界に戻るというなら容易い。

だが、急に何故?

私はそれが気になった。


「冥界や天神界にはない人間の心情、神に参拝する人間の行動。短い期間でしたが…ありふれた気持ちにさせてくれました。これが、人間の在り方だと勉強にもなりました。普段は絶対にタブーとされている人間との交流も出来ました。だからこそ…僕は…それ以上の事を天神界に居る…ある方に伝えなければいけないと思ったまでです…」


「天神界に居るお方?」


まさかだと思うけど…


「璃羅さんです…」


鳴呼…

予感的中だけはして欲しくなかった。
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