『時空神子シリーズ』―華乱

□鈴華の魂は、涙を謳う
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【璃羅side】


表には出られない神羅は幼い頃のまま。
神艸と年齢が離れて見られて当たり前。だって、彼には術を施してあるからね。

黄泉の国の掟に則り…

兄弟同士の争いなどさせたくない。

もう一回きりで十分だ。

あんな思いは二度と味わいたくない我は、神艸と双子の弟である神羅の成長を止める事を思いついた。

エゴだって解っている。

けど、我は見たくないのだ。

兄弟で憎しみ合い、醜い形で争う姿を。


「璃羅の計画が遂行の範疇にあるからこそ、俺も少しばかり楽しみたくなった。カイラや漆夜が…どう行動に起こすかを…」


「…まぁ、風羅兄様も盈も天神界に帰って来る事は決まっていますし。きっと…艸波様も楽しめますよ。我も見てみたいですね…迷宮に迷い込んだ二人の結末を」
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