『時空神子シリーズ』―華乱
□贈る花言葉は、私を思い出して…
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カイラは驚いた。
神子 羅淡には三つ子が居るとは知っていたが。ここまで容姿すら似ている事に、初めて璃羅を見て思った。
しかも、古き知り合いである艸波と一緒に居るとは予想外。
「惚れるなよ…俺の妻に」
「なっ」
「あれ?教えてなかったんですか?」
「…ギオンも末羅王にも報告はしていない。羅淡王から聞かなかったのか?」
睨みを効かす艸波の科白に再び驚くカイラ。そんな彼の反応に璃羅が艸波に視線を映し、首を傾げ質問する。
一方の彼も質問で返す。
気が向いた時だけ椿城に帰ってくる度、偶然叔父は居るが。
恋愛に関しては触れてきた事はない。寧ろ逢ったら『想い人は出来たか?』と聞かれるぐらい。
てっきり、母親が艸波と契りを交わしていると報告していると思っていた璃羅。