『時空神子シリーズ』―華乱

□想いは…花弁へ、空へ、君の心へ。
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――天神界・千零國・椿城・玉座


シャラーンと、璃羅の首に掛かっている翡翠の石が音を鳴らす。
音を聞いた璃羅は安堵な表情を浮かべ、艸波へ視線を向ける。


「…盈華皇子には感謝しないといけないな」

「えぇ」


二人の会話を聞いて風羅も短い溜め息をついた。一時はどうなるかと思ったが、盈華の手助けがあった様子。


「変態野郎も無事…終了か。なら、早く盈を天神界へ返してくれ。盈には…まだ一つ残している事があるしな…」


「風羅兄様…一応…我達は両親なんですが?息子を“変態野郎”って…」


「何だ、間違っているのか?」


「そうじゃなくって!!!思っていても…口にしないのが常識でしょう?」


必死に取り繕っているが、風羅からしてみれば『変態野郎は変態野郎』なのだ。
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