『時空神子シリーズ』―華乱
□華びら舞う、時空の悠久(後編)
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―天神界・千零國・椿城・玉座
今、私は母である羅淡の目の前に居る。
間接な理由など説明しなくとも、元凶が椿城に居るのだから。流石の母上も唖然とした様子。
「盈華を説得したのが…璃羅なんて」
頭を押さえる母上。
「…私も聞いた時は、愕然としました。璃羅が何を考えて…盈を呼んだのかも解らない状態で…」
「どうせ……“面白そう”だからと言われるだけだ。璃羅は、悪ノリする趣味はないが…周りを転がす趣味をしている…」
「…」
言われてみれば、転がされているのは明確。周りの反応次第で次を転がすのは璃羅からしてみれば、朝飯前だろう。
しかしながら…
私は今でも悩んでいる。
急な事だった為に波津さんには間接的な説明をし、戻って来たのはいいが。