『時空神子シリーズ』―華乱

□華びら舞う、時空の悠久(前編)
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【盈華side】


翌日、僕は意を決して風羅さんの所へと足を運ぶ事にした。
璃羅さんと話して、僕自信で決めた事だ。悔むくらいなら、面と向かって言いたい。

璃羅さんに…


「風羅さん…」


襖越しから僕は名を読んだ。


「…盈?入って来なさい」


「失礼します」


返事の声が聞こえ、襖を開けると。風羅さんの膝の上で気持ち良さそうに寝息を立てている閠濂。

一瞬、気がそっちにいったが直ぐに持ち直した。

今は閠濂の事よりも大切な事がある。
自分自身の問題に関わってくるのだ。他人に気を取られている場合ではない。


「あ、あの…大事な話がありまして」


「大事な話?」


「はい…」


きょとんとした瞳で風羅さんは僕を映す。
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