06/08の日記

14:43
AL パロ
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「お前の取引ってのはなんだ?」

純白のシャツにあしらわれた金のネックレスや指輪。
ワインレッドに染まるジャケットを羽織り、優雅に足を組み、本革のソファーに腰を預けている男はそう言うと、ワインを一口含んだ。

「取引なんて知るか!自由にしろっ!」
筋肉の固まりとも思える男二人に自由を奪われた少年が、まるで犬のように吠えた。
しかし、ソファーに腰かけている男はうっすらと笑いながら、まるで相手にしていないように足を組み替えた。
「ははっまったくよく吠える。お前ら、そいつを自由にしろ」
「い、いいのか?逃げるかもしれないんだぞ?」
「逃げる?それが出来るならここまで連れてこないさ。バカか?」
二人の男がおずおずと後ろへ下がるなか、バカか?なんて言われて少年はムッとするが、すぐ視線を反らした。
「へぇ。威勢がいいだけじゃなく、行儀もわきまえてるっつーわけか!望みである自由は与えてやったんだぞ?次はどうすンだ?」
皮肉めいたように呟くと男は一枚の紙をサイドテーブルの引き出しから取り出した。
「ルフィって名前か…弱そうだな」
「うるせぇっ!お前に名前をどうこう言われたくねぇっ!」
体の自由は利くものの、両手首を背中に回され、更に手錠をされていた。肩を掴まれていた巨体の男達はいつの間にか部屋からいなくなり、小さいが綺麗に整頓されたこの部屋にはルフィと男だけ。
「お前……俺の名前知ってンのか?」
「知るかっ!知りたくもねぇ!」
「クククッ、知りたくもねぇなんて言うなよ。教えたくなる」
男はそっとルフィの元に近付くと耳元で囁いた。

「俺は、エースだ。」

鼻をつく香水の香りと、近付くエースの真っ赤に染まった瞳で目が釘付けになり、ルフィは硬直した。

「エー、ス…?」
「お前、気に入ったよ。ずっと側に居させてやる。」

未だに香る香水の匂いで頭がおかしくなりそうだった。
ワインレッドのジャケットにそっくりな、瞳の色。

まるで催眠術にでもかかったような艶のある声が耳の中でグルグルと動いているようだ。

カクンと膝から折れたルフィの体はへにゃりと絨毯へと崩れた。

「やっぱり、弱ぇじゃねーか。まぁいい。“ペット”としては最適だな。」



END?

なんかよくわかんなくなっちゃった(汗)

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