運命の分岐点

□1章
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(・・・・・ったたたた・・・・・・・・)






車にぶつかった反動のせいだろう、右半身が痺れている。

(目を開けたとたん、地獄とかやだなぁ。)

そぉっと、目を開く。

・・・・・・・・誰かの・・・・上?

ゆっくり下を向く。








「Now rejected.
Heavy.」








「・・・・・・・・何を・・・・言ってる・・・・・・・・・うはぁっ?!」

思わず飛びのく。
そして、今しがた乗っていた人物を見てさらに悲鳴を上げる。

「えっ?!あっ?!うはっ?!あべべ・・・・はぁぁ?!」

その人こそ、私が夢にまで見たお方。











「ヴォルデモートだぁぁぁ?!」




「What, this annoying girl.
People over there, so all you loud?」



「うははは・・・英語ぺらぺーらされましても・・・」

その瞬間。

ヴォルデモートがこちらに杖を向けた。

「Stupefy.」















(あー、頭がぼーっとする・・・。)

ゆっくりと起き上がる。
状況はまったくかわっていない・・・・・わけでもなかった。
まず、ヴォルデモートその人がいない。
先ほどは気がつかなかったが、足元には大きな円陣が描かれている。
そして、手には何故か小さな杯が。
中にはなみなみと銀色の液体が注がれている。

(・・・これを飲めと?)

毒だったら・・・。

(一回死んだこの命、別にもう一回くらい平気だよね。)

「いただきます。」

一気に中身をあおった。
とたんに、吐き気。
続いて強烈な頭痛。

(やっぱ毒ですかい・・・・)

そんな余裕で突っ込んでる場合じゃない。
先ほど浮上した意識がまた沈んでいく。



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