B・B

□壱
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「まっ・・・・・・・・・話せばわかる、わかる、だからその杖を下ろせ!
俺はしらぎああああああああああああああああああああ!!!!」
「・・・・・つまんない。」

杖を静かに下ろした。
赤い血が、鮮血が、汚らわしい血が、飛んでいる。
静かに相手の首を蹴飛ばした。
ぽーん、ころころと転がっていく。

胴と首、何故離れている?
そんなの愚問。

「お前、逃げるの?」
「ひぃっ!」

もう1人の男が、びくりと動く。

「見たでしょ、こいつ。
こうなりたい?
なりたくないよね。
じゃあ、さっさと言ってよ。
魔法省大臣は、今夜どこにいるの。
闇払いの局長は?
日刊預言者新聞の編集長は?
みんな私を怖がって隠れてる。
どこなの?」
「しししらない!!
俺はあがああああああああ!!!!!!!!!」

手首がぽとんと落ちる。

「痛い?
お前、まだ痛いって感覚しってるの?
ただの記者。
人間じゃないでしょ。
記者。
嘘つき。」
「ぎゃあああああああがあああああああああああああああああああっあああ・・・げほっげほ・・・。」

もう片方の手首もぽとりと落ちる。

「人間じゃないんでしょう?
悪魔なんでしょう?
お前たち魔法省の奴らなんて。
痛みなんて感じないでしょう。
だったらもっと叫べ。
叫んでしまえ。
そして、私に教えて。
あいつらの居場所を!!」

「ぎゃあああああああああああああああああああうああああああああうげあああああああああああああがああああああ!!」

ひとしきり叫び声をあげると、糸が切れたかのようにピクリとも動かなくなる。
あたり一面、吐寫物・汚物が撒き散らかされている。

「・・・・・・汚い。
汚らわしい。」



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