Silver Candy
□第一訓
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何でこうなったのかねェ…
「動くなっ!」
「動くとこのガキの頭が吹っ飛ぶぞ!」
あぁ…めんどくさー……。
何故こんな状況に陥ったのかと言うと、遡(サカノボ)る事数分前…
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『今日は久しぶりに買い物でも行くかぁ…』
この物語の主人公……此原音葉は、久しぶりに外に出て、必要な物を買いに大江戸ストアに向かった
買い物の途中、俺はちょっとお手洗いに寄ったりしながらも買い求めた商品をカゴに入れ、レジで会計を済ませてから外に…──
──…出たかったんだが、
「おい、近付くんじゃねぇ!」
「この大江戸ストアは俺達、攘夷志士が占拠した!」
……何事?
「中には人が沢山いるんだ」
「下手に近付くとどうなるか、分かってんだろうなァ?」
『中に人なんかいなかったが?』
「あぁ?デタラメ言ってんじゃねぇよ!」
『つい今、大江戸ストアから出て来た俺が言うんだから間違いねぇよ』
「だから、……………は?」
『……あ?』
「「…………。」」
─ガシッ
「このガキ殺されたくなかったら要求を呑みなァ!」
……何故そうなる
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…で、今に至る
前にはいつの間にか人が沢山集まっていて、悲鳴を上げている人がいた
『なぁ、兄さん。何処で俺は道を間違えたんだろな。一体どうしてこんな事になっちまったんだ?』
「お前が俺達に話し掛けた時だろーな。普通はしねぇよ、普通は。黙って捕まっとけ。」
『マジでか。じゃあ普通っつーのを勉強しに家に戻らねぇと。という訳だから帰るわ』
「おいィィィ!! お前今の状況分かって言ってんのか!?」
『兄さん。俺の買い物袋の中に入ってる食べ物何か頂戴』
「何コイツゥッ!マイペースにも程があんだろォ!!」
ブツブツと文句を言いつつも要求を聞いてくれる攘夷志士の兄さんは優しいと思う
「…って何コレ!? 中にカンパンしかねーじゃん!地震対策ですか、地震対策ですかコノヤロー!!」
『それは供え物。もっと奥、埋まってるだろ』
「誰に供えるの!? こんなの供えられても誰も嬉しくねぇわ!!」
『嬉しいさ。ほら、アレ……ばあちゃんとか』
「おばあちゃんんんんんッ!? 確かに肌色に似てるけどさァ!! おばあちゃんておま、」
『友達が出来て嬉しいさ、きっと』
「遠い目をしながら言うんじゃねェェェエエ!! 確かにカンパン沢山あるし色もクリソツだけどさぁ…!!」
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