賢者の石

□05 横丁での遭遇
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次の日の朝、ユキは、
セブルスの部屋の前に来ていた。





昨日校長室を訪ねたとき、

ダンブルドアに、

ダイアゴン横丁で、生活に必要なものや
学校の授業で使う道具を買い揃えたい、

と相談したところ、




「お金はわしが用意するから安心しなさい。
 じゃが、すまないがわしは
 この場を離れられんのでな……。
 セブルスに付き添ってもらうとい良い」


といわれたのだ。






扉をノックする。

「誰だね?」

すると、奥から聞こえる低い声。


「ユキ・シンドウです。
 スネイプ教授、少し、いいですか?」


緊張しながら、ユキがそう言うと
扉はすぐに開かれ、

中から相変わらず黒尽くめで
不機嫌そうな顔をした
セブルスが顔をだした。


「なんだ」


訝しげな顔でたずねるセブルス。



「え、と。
 今日、ダイアゴン横丁で
 買い物をしたいんですが……
 付き合っていただけませんか?」



その言葉を聞いたとたん、彼は
あからさまに嫌そうな顔をする。

ユキは、断られるのだろうと思い、
うつむいた。



だが、



「支度はできているのかね?」



帰ってきた答えは、
要するについて来てくれるという事。



ユキは嬉しそうに、

バッと顔をあげると、
めいっぱい明るい声で言った。



「はい!! 大丈夫です!!」





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