賢者の石

□01 プロローグ
1ページ/4ページ




夢を、見た。



体が暗闇に落ちていく。



力が入らない。空中に投げ出される。






そのとき

白い光につつまれた。








……それは、暖かい光だった……






















pipipi...

pipipi......




「ん……」




目覚ましの音で目が覚める。


朝か……


私はまだ覚醒しきらない
重い体をゆっくりと起こした。

覚醒してくる頭とともに、
自分の頬をぬらすなにかに気づく。



「(涙……?)」



泣いていたのか。

そういえば、
とても不思議な夢を見ていたきがする。

”夢だから不思議なのはあたりまえ”

とか言われればそこまでだけど、
それにしても変に記憶にのこって
気持ちの悪いかんじだ。


そんな気持ちのわるい感覚を
払うかのように、
私は頬をぺちぺちとたたくと、

せかせかと
学校へ行く支度をはじめた。



 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ