流転の謳歌。
□!?
1ページ/1ページ
「そういえば、あきらいつの間にカチューシャなんてつけるようになったの?」
「んー…いつなんだろうな」
「さては彼氏か!?」
「心にもないこと言うんじゃないよ」
「へへっ」
2人の魔法少女が夜の町を歩いていた。何だか今日は瘴気が濃い。すぐにでも魔獣が現れそうだ。
「おっ、お出ましか!!」
「みたいだね」
「行くか」
さやかがそう声を掛ければ2人同時にソウルジェムを構える。青と白。調和しあう二つの色が隣に並んだ。
「行きますか」
あきらが微笑み掛けるとさやかも笑う。白銀に輝く二つの刃が重なった。
友達が居る、叶えたい願いがある。
今、夏目あきらは、確かに幸せだったのだ。