拍手をいただき、誠に有難うございます!
 これを励みに、これからも細々と総一の妄想を綴りたいと思います(?)

 最後に、拍手を叩いて下さった皆様へ感謝の意を込めまして、ささやかながらの総一SSSをご覧いただければと思い、超絶短い駄文を用意させていただきました。
 変な駄文なので、今、かのの頭は一杯々々なんだな・・・と、優しい気持ちで見てやっていただける方のみ、見てやっていただけると、幸いですι








恋は突然に 2






 「・・・・・・」

 射し込む光に眼を覚ます。

 「かず、き・・・」

 口にするのと同時に、目尻から涙が伝い落ちた。
 涙を拭い、時計を確認する。何時ものアラーム前と確認して着替え始める。着替えている内にアラームが鳴り、アラームを止めた。
 顔を洗う為に、洗面台の前に立つと。

 キリリ、としていた表情は一転し、思わず顔が綻んでしまう。



 ───今日の一騎は、サイッコーに可愛かった・・・っ!



 小さい頃から見ている夢。
 最近では、本当に頻繁に見ているのもあり、夢の中の一騎ファンだったりする。

 「あ・・・、マズイ。剣司達が待っているんだった・・・っ」

 今日は、久し振りに皆と会う約束をしていた。





 「お〜、来た来た! 総士!」
 「・・・ああ、遅れて済まなかったな」

 総士の物言いに、剣司も苦笑する。

 「ホント、アンタってちっとも変わってないわよね?」
 「咲良に言われたくないぞ」
 「まぁまぁ、総士も早く席に着けよ。今日は皆に会わせたい奴がいるんだ!」

 剣司は隣の空いてる席に腰掛けた総士にチラリと視線を投げると、ニシシシシとほくそ笑んだ。

 「・・・?」

 総士は剣司の表情に意味が解らず、首を傾げた。

 「とと、そろそろ時間かな?」

 ちょっと迎えに行ってくるからな!
 剣司は言うが早いか、さっと店内を飛び出して行く。
 今回、取ったであろうテーブルが、店内入口は見え難い事もあり、剣司が戻って来るまでの間、各自で何時もの会話がされていた。

 「ねぇ、皆城くんはまだ探しているの?」

 と、切り出してきたのは真矢。その言葉に、咲良は笑う。

 「あったり前でしょ? だって、あの前世?みたいな夢の中じゃぁ有り得ない位、総士は一騎馬鹿だったし。一騎も総士馬鹿だったじゃない」
 「・・・馬鹿とは失礼だな」

 やはり、ムッとするものがあるが───、まぁあの頃も、今もそうだが一騎onlyである事は間違いない。

 あまりにも頻繁に夢に見る様になって。夢で見ていた幼馴染み───と言うより、戦友と呼んだ方がしっくりくる───とそっくりだった剣司に、初めて会った時には思わず聞き返してしまった程だ。

 夢で見た人物達を探して行く内に、剣司、続けて剣司の幼馴染みとして生まれ変わっていた咲良。その友達の真矢に翔子。翔子の幼馴染みに今回?は収まっている甲洋。
 剣司と甲洋のちゃっかりさに羨ましくなり、思わず。

 「・・・お前達、どうしてそんな羨ましいポジションでいるんだ?」

 あっさり漏れてしまった本音に、二人から苦笑されてしまった事も、そんな昔の話ではない。
 夢の中の人物達の殆どが、自分達の近くで産まれ?変わっている事実。



 ───なのに、何故一騎は自分の近くに生まれ変わってくれなかったのだろうか・・・?



 もしかしなくても、夢は夢で自分の都合の良い様に───願望として見る事もあるので、相手も総士の事を少しでも思ってくれている、と総士は大きな勘違いをしていたのではないか。最近はそんな気持ちが大半で。

 「あ、また落ち込んでる・・・」
 「これだけ探しても見付からないんだから、運命としか言い様がないわよ」

 思わず、落ち込んでいると見兼ねた真矢と咲良にフォローされる。
 何だか、情けなさ過ぎてもっと落ち込んでいると、剣司の明るい声が掛けられた。どうやら、会わせたいと言っていた人物が来たようだ。

 「皆、待たせたな! ほら・・・っ」
 「で、でも・・・」

 何かひそひそと話をして、相手と何とか話が纏まったらしい。

 「ほら! 皆が待ってた一騎だぞ!」

 目の前に現れた人物は、予想を裏切る程の人物で。総士は手にしていたティーカップを落としてしまった程だ。

 「熱・・・っ!」
 「総士〜、初対面からそれは失礼だぞ?」

 とは言いつつも、剣司は総士の見事な反応に、してやったりと満足気だ。

 「・・・総、士・・・っ?!」

 わたわたしている総士に小走りに駆け寄り、一騎らしき人物───いや、何処をどう見ても、夢の中の一騎その人である───が自分の溢した紅茶で衣服を強か濡らしてしまった総士を、甲斐甲斐しくもその服をカバンから出したハンカチで拭いていく。
 爽やかな青緑地に、淡いピンク色の花が咲き誇っているハンカチだった。

 「・・・夢の中でもそうだったけど・・・、本当に総士って・・・不器用、だよね・・・」
 「ス・・・、済まない。あ、有り難う・・・」
 「ううん。総士が火傷とかしなかっただけ良かった」

 にっこり微笑う一騎の周りに、花が咲き乱れている様で───。総士は思わず見惚れてしまう。
 夢に見ていた、夢にまで見た一騎本人が、こんなに直ぐ眼の前にいる。それだけでどうしようもなく瞳が潤みそうになって、慌てたが───。

 一騎が、スッ・・・と立ち上がり、そこで、あれ?とある相違点に気付いた。

 「かず・・・、き・・・?」

 総士が言わんとしている事が解り、一騎がうっすら頬を染める。頬を染める一騎も、初々しくて可愛いな・・・、とか脳内薔薇色になる総士だった。

 「まぁ、見てもらって解ると思うんだけど、一騎は女の子だ。でも、正真正銘、あの夢の中の一騎の記憶があるんだぜ?」

 それから後、皆と色々と会話をする一騎を、総士は遠くから眺めているだけで、中々話の輪に加わろうとしない。
 何時しか解散となり、総士は珍しくボケッとしていたらしく、皆が帰ってしまった事にも気付かなかった程だ。
 しかし───。

 「・・・・・・一騎?」
 「うん」

 総士の他に、一騎が残っていた。
 一騎は何時の間にか、総士の直ぐ隣の席に移動している。
 一騎の淡い微笑みが、酷く綺麗だと総士は思いながら一騎を見つめて。

 「・・・・・・」

 総士は思考を巡らせて、重い口を開いた。

 「・・・済まない、一騎」
 「? 総士・・・?」

 一騎が訳が解らない、とキョトリと小首を傾げながら総士を見つめる。夢の中と寸分変わらない一騎の一挙一動に、総士は嬉しい気持ちもあったが、次第に心が冷たさに満ちていく───そんな感じがしていた。
 総士の気持ちが解ったのか、一騎の細い手がテーブルの上に置かれていた総士の手の上に、そっと添えられる。一騎の掌の暖かさは、一騎の心の暖かさだ、と総士は凍ってしまいそうな心が温かみを段々と取り戻していく様に感じられた。
 一騎と視線がかち合うと、一騎はふんわりと微笑みを浮かべ、ゆっくりと頭を振る。

 「かず・・・」
 「言わなくても良いよ? 総士。私は、怒っていないから・・・。寧ろ、嬉しかったから・・・」
 「・・・それでも、約束は約束だろう? 僕は、お前を探せなかった・・・」
 「総士が、私との約束を覚えていてくれていた事の方が嬉しいよ」
 「一騎・・・」

 総士と一騎は、それからとりとめのない会話───総士も一騎も、夢の中と同様に、やはり口下手で上手く表現出来ないタイプらしい───を楽しみ、お互いの携帯ナンバーとメアドの交換をして別れた。
 帰り際、一騎からは「総士に会わせたい人がいるんだ」と爆弾発言をされて、その場では普通に応対したが、総士はいまいち記憶にない。



 ───会わせたい、と言う事は・・・。



 会わせたい人=今現在の一騎の好きな人。失恋決定。

 その夜、静かに男泣きした総士は、夢の中でも気落ちしていたらしく、夢の中の一騎にかなり心配され、総士の気持ちが浮上するまで励ましてくれていた事を覚えている。




初めにこのお話を考えた時には
こんなに長くなるはずではなかったのに・・・ι
しかも、最後はかなり違ってしまっていて
当初の面影がうっすら、
残っていたり、残っていなかったり・・・ι
もしかしたら、
書き直すかもしれません。
全くもって、ゴメンナサイです(土下座) byかの






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