01/02の日記

20:12
[主要キャラ]本編・外伝の交流会(前編)
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 ――ピンポーン。

[お兄ちゃん]
はいはーい、って正月早々誰だ…?まさか姉貴…なわけないし…。

 ――ガチャ。

[篠樹]
やあ、久しぶり。

[お兄ちゃん]
きょ、教授!?なんで教授が…いや、まぁお久しぶりです…。

[篠樹]
お邪魔していいかな?あ、それと、あけましておめでとう。

[お兄ちゃん]
あ、おめでとうございます…構いませんけど、そちらの方々は?

[篠樹]
あー、えーとね、仕事関係で付き合いがある人たち。いきなり四人も押しかけて迷惑だったかな。

[お兄ちゃん]
いやいや大丈夫ですけど。どうぞ上がってください。

[篠樹]
お邪魔しまーす。

[帆村]
お邪魔します…。

[お兄ちゃん]
ほ、帆村さんっ!?なんで帆村さんまで俺ん家に…。

[帆村]
…上の階に住んでる。

[お兄ちゃん]
…マジすか。

[帆村]
…俺も今知った。

[お兄ちゃん]
…まぁ、とにかく上がってください。

[友坂]
お邪魔しまぁす。

[お兄ちゃん]
(この人、俺とタメぐらいだよな…教授と仕事関係の付き合い…?どう見たってホストか何かにしか…)

[桐原]
……。

[お兄ちゃん]
(うっわ、なんだこの人…か、カタギの人だよな…?なんか怖ぇ…怖ぇけど…)

[友坂]
社長、愛想悪〜い。

[桐原]
…人相が悪いだけだ。

[お兄ちゃん]
(…あの若い人、あの人と腕組んでる…どういうことなんだ…)







[お兄ちゃん]
えっと、いきなり失礼かもしれませんが…何の用件でしょうか?

[篠樹]
うん、失礼というか的確な質問だね。年始だから挨拶に来たんだよ、みんなで。

[お兄ちゃん]
はあ、わざわざご足労いただいて…。

[篠樹]
まぁそれはついでなんだけどね。一度、本編と外伝の登場人物を集めて交流してこいって作者からのお達しでね。

[お兄ちゃん]
ほ、本編と外伝?作者?

[帆村]
外伝側の人物はある程度の位置付けも知らされていないのではないですか?

[友坂]
なんかゆる〜い日常見せてるだけみたいだからね。

[お兄ちゃん]
…よくわかりませんけど、俺の理解不足みたいで…。

[桐原]
お前に落ち度はないだろ。今ここで説明してやればいい。

[お兄ちゃん]
(…よかった。思ったより怖い人じゃなさそうだ…)

[篠樹]
じゃあ私が手短に説明してあげよう。



 ――10分後。



[お兄ちゃん]
つまり、あなた方は死世界という小説の本編の登場人物で、俺たちはその外伝の登場人物であると。

[友坂]
そういうこと〜。

[お兄ちゃん]
え、じゃあ、俺たちの方はその死世界とどういう関係があるんですか?

[篠樹]
いい質問だ。今日はそれについて話すために集まったんだよね、帆村君。

[帆村]
はい。君は本筋にまったく関わらない人物だが、我々とは何かしらの関わりを持っている。

[友坂]
例えば、帆村と同じマンションに住んでる、とかね。

[お兄ちゃん]
帆村さんも、篠樹教授からマンションを紹介してもらったんですか?

[帆村]
ああ。

[桐原]
お前がコウからマンションを紹介された経緯は何なんだ?

[お兄ちゃん]
あっ、はいっ、それはですね…。

[篠樹]
兄さん、あまりプレッシャーかけないであげてよ。

[桐原]
…かけたつもりはないぞ。

[帆村]
彼はプレッシャーを感じているようです。

[友坂]
怖がらなくていいよ〜見た目ほど悪人じゃないから。

[桐原]
お前な…。

[お兄ちゃん]
えっと、すみません…紹介された経緯はですね、弟を…星夏と遼の兄弟を俺が引き取ることになったとき、教授にここを紹介してもらったというか…指定されたというか…。

[帆村]
そもそも君は何故その二人を引き取ることになったんだ?

[お兄ちゃん]
それは、

[篠樹]
私が頼んだんだ。

[友坂]
え、篠樹教授だったの!?

[お兄ちゃん]
はい、教授に頼まれて。

[帆村]
…なんでまた教授は二人を彼に預けたんです?

[篠樹]
その辺は話せば長くなるんだけど、

[桐原]
おいコウ…ちょっと来い。

[篠樹]
なんですか?



[桐原]
お前まさか…………てないだろうな………。

[篠樹]
…ってませんよ…………だったから……ただけです。

[桐原]
…あの若造、あの…………のこと……知って………。

[篠樹]
それは………ですし…彼は……………で……無理…………ますよ…。



[お兄ちゃん]
…一体何の話をされてるんですか、お二人は。

[友坂]
さあねぇ。

[帆村]
何か問題があったんだろうな。

[お兄ちゃん]
お、俺のせいですか…?

[友坂]
そんなに心配しなくて平気だって。君とは関係ないとこで起きてるビジネス上の問題だろうから。

[お兄ちゃん]
ビジネス…あの二人はどういった関係なんです?教授はさっき、あの人を兄さんって…。

[帆村]
彼らは異母兄弟だ。義兄の桐原氏は金融会社の社長であり、ついでにこのマンションのオーナーでもある。

[お兄ちゃん]
ちょっ!マジっすか!?

[友坂]
多分、教授が君をこのマンションへ招き入れたことを知らなかったんだろうね。管理上で何か問題があったのかも。

[お兄ちゃん]
え、俺っ、このマンション追い出されたらっ…!

[帆村]
心配しなくていい。友坂も余計なことを言うな。



(後編へ続く…)

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