01/01の日記

01:40
[主要キャラ]年のはじめのためしとて
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[篠樹]
えー…あけまして、おめでとうございます。

[帆村]
あけましておめでとうございます。

[友坂]
おめでとうございますっ。

[桐原]
……。

[帆村]
……桐原社長。

[桐原]
…なんだ。

[友坂]
挨拶なしなんですか?

[桐原]
お前らが散々言ったから、必要ないだろ。

[篠樹]
我々は兄さんの貴重な敬語での挨拶を期待してるんですけどねぇ。

[桐原]
…今年もよろしく。

[友坂]
あ、そうきますか…。

[篠樹]
まぁいいや。新たな年が始まったわけだけど、どうしようかな…抱負なんてあります?

[桐原]
ない。

[帆村]
ないです。

[友坂]
ないっすよー。

[篠樹]
今年も我々の団結力は好調なようで。…まぁ新年早々こんな企画に参加しなきゃいけないのも面倒だしね。

[友坂]
ねー、挨拶したんだからもう終わりにしません?

[桐原]
そうしよう。

[帆村]
ですが今回指示された尺の三分の一も消化していません。

[友坂]
え〜。早く終わりた〜い。外伝の子たちにこっちの尺あげればいいじゃん。

[篠樹]
ずいぶん急いでるね。正月の予定か何かあるのかな。

[友坂]
ありますよ〜。

[桐原]
なんだ。

[友坂]
姫初め。

[帆村]
友坂っ!!

[篠樹]
まだなんですか?

[桐原]
…まあな。

[友坂]
なに、お前もうやったの?

[帆村]
やっ…………。

[篠樹]
そういう質問で彼の反応を楽しむのは私の特権なんだから、勝手に取らないでほしいな。

[桐原・友坂]
(やってるなこれは…)

[帆村]
…外伝といえば登場人物のことなんですが、

[友坂]
苦しい切り返しだな。

[帆村]
うるさい…。彼らは我々とどういった関係があるのです?本編で関わらないとはいえ、死世界の外伝というからには、何か関係があるわけですよね。

[篠樹]
うん、あるね。

[友坂]
あれ、教授は何か知ってるんですか?

[篠樹]
まぁ一番関わりがあるといえばあるし、帆村君よりはないとも言える。

[帆村]
えっ、私も関わっているのですか?

[桐原]
まぁ自覚がないのも無理はないな、お前の場合。

[友坂]
えっ、知ってるってことは社長も関わりがあるんですか?

[桐原]
関わりがないのはお前くらいだ。

[友坂]
出た…久々に出たよ〜仲間はずれ…。

[帆村]
案外仲良くなれるんじゃないか?歳も近いし。

[友坂]
…嬉しくない。

[篠樹]
なんにせよ、明日になれば色々わかるよ。明日は彼らと一緒にやるそうだから。

[帆村]
彼らと、ですか。

[桐原]
ガキの相手か?やる気が失せる…。

[篠樹]
そう言わずに。もともとないでしょ。

[帆村]
普段とあまり差異はないと思いますよ。

[桐原]
ああ、そうかもな。

[友坂]
…ちょっと、社長までそれどういう意味ですか。

[篠樹]
まあまあ。そうこうしてるうちに尺が埋まったみたいだよ。

[友坂]
あ、本当ですか?早く帰りましょうよ社長っ。

[桐原]
まったくお前は年明け早々だってのに…。

[友坂]
またまたぁ〜、そんなこと言って、気合十分なんじゃないですか?

[桐原]
俺はお前ほど盛ってないんだっつの。

[篠樹]
帆村君、君も思ったことは素直に口に出していいんだよ?

[帆村]
な、何も思ってませんっ!





















 ――その頃



[せいか]
おに〜ちゃ〜ん!おこしてってゆったのに〜!

[お兄ちゃん]
起こしたってばー。さっき「そろそろ初日の出見えるぞ〜」って言ったら、せい「まだねる〜」って言ってたぞ。

[せいか]
お〜ぼ〜え〜て〜な〜い〜の〜〜〜!

[お兄ちゃん]
そんなこと言われてもなぁ…。

[はるか]
いいじゃんか、はつひのでくらい。はやくはつもうでいこ。

[お兄ちゃん]
お?珍しくはるがお兄さんぽいな。今年ははるが大人になる年か?

[はるか]
ちがうよ、もっとおとなになるんだよ。

[お兄ちゃん]
ほら、はるがもっと大人になるってさ。初日の出は残念だったけど来年も見れるから、な?初詣行こうな、せい。

[せいか]
…うん…。

[お兄ちゃん]
よしよしっ。

[はるか]
兄ちゃん、ことしこそかのじょできますように〜っておねがいすんの?

[お兄ちゃん]
二人とも五円玉持ってるか〜?おさい銭は五円玉投げるといいんだぞ〜。

[せいか・はるか]
は〜い。

[お兄ちゃん]
ほら、兄ちゃんの五円玉あげる。

[せいか]
ありがとー。

[はるか]
兄ちゃん、これっておとしだま?

[お兄ちゃん]
まさか!兄ちゃんはおさい銭なんかでお年玉を済ますようなケチな大人じゃないぞ。

[はるか]
ほんと!?兄ちゃん、おとしだまくれるの!?

[せいか]
お兄ちゃん、がくせーさんなのにだいじょうぶなの?

[お兄ちゃん]
心配すんなって。待ってろよ〜…。

[せいか]
わくわく。

[はるか]
わくわくっ!

[お兄ちゃん]
じゃ〜〜〜〜ん☆

[はるか]
…………なにこれ。

[せいか]
ちっちゃいボール…。

[お兄ちゃん]
野球ボールだ。これをな、こっから…。



 ――ポトッ。



[せいか]
……。

[はるか]
……。

[お兄ちゃん]
はい!これが兄ちゃんからのお年玉だ!

[はるか]
…ボールおとしただけじゃん。

[お兄ちゃん]
だからな、たまをおとして「おとしだま」って言うんだ。

[せいか]
あっ、そういうことかぁ!おもしろいねお兄ちゃん!

[お兄ちゃん]
って、わかってなかったのか…。

[はるか]
兄ちゃん、このボールくれんの?

[お兄ちゃん]
あー、まあ、そういうこった!初詣終わったら三人でキャッチボールするぞ!

[せいか]
おそとでっ!?

[はるか]
やりたいやりたいっ!

[お兄ちゃん]
よーし。上着着てこいっ!

[せいか・はるか]
は〜いっ☆

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