09/27の日記

21:04
[篠樹・桐原・友坂]新キャラ登場
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[友坂]
――ね?僕は『純兄さん』。わかった?

[篠樹(7)]
わかった、純兄さん。

[友坂]
よしっ!…って、あれ?さっきまで社長がそこにいたはずなのに…。

[篠樹(7)]
どうしたの?

[友坂]
んー?コウ君のお兄さんがどっか行っちゃったみたいでね〜。どこかなあ?

[篠樹(7)]
どこかな〜。

[友坂]
ど〜こかな…

[篠樹(7)]
あっ、にーさーん!

[友坂]
おっ、いた?

[桐原(?)]
…ん?コウか。

[篠樹(7)]
なにしてるの?

[桐原(?)]
仕事。

[篠樹(7)]
ぼくもよみたい!

[桐原(?)]
邪魔はするなよ。

[篠樹(7)]
うんっ。










[友坂]
……え………あれって…。

[桐原]
――何やってんだお前。

[友坂]
わっ!…しゃ、社長!?

[桐原]
驚きすぎだ。こんなところで何ぼーっとしてたんだ?

[友坂]
何って…え、社長がここにいて、あいつのことコウ君は兄さんって呼んでた…てことは…?

[桐原]
…何ごちゃごちゃ抜かしてんだ。

[友坂]
あ、あいつですよ!あいつってやっぱり…。

[桐原]
あいつ?

[篠樹(7)]
どうしたの〜純兄さん?

[桐原(?)]
…誰だ?

[桐原]
…あ。

[桐原(?)]
…あ?

[友坂]
や…やっぱり、青年バージョンの社長ですよね。

[桐原(?)]
は?

[桐原(43)]
ああ…まごうことなき18の俺だな。

[友坂]
あ、社長に年齢表記が。

[桐原(18)]
いきなりなんなんだよお前ら。何者だ。

[友坂]
あ〜、態度のでかさも社長そのまんまだ。

[桐原(43)]
お前は少し黙ってろ。…久しい面だな。俺は25年後のお前だよ。

[桐原(18)]
……何言ってんだお前。

[篠樹(7)]
ほんとだよ。この人は大人になったにいさんで、大人になったぼくもいたもん。

[桐原(18)]
…そうなのか…?

[桐原(43)]
コウがお前に嘘つくようなガキじゃねえこと、お前が一番よく知ってんだろ。

[桐原(18)]
…そうか…そうだな。コウの言うことだし…信じてやる。

[友坂]
うわ、なんかいい話〜。

[桐原(43)]
そうでもないだろ。

[桐原(18)]
そいつは?

[友坂]
純兄さんで〜す☆

[篠樹(7)]
純兄さんでーす。

[桐原(43)]
…いずれお前の秘書になる友坂という男だ。役立たずに見えるだろうが、意外と役に立つ奴だ。安心しろ。

[友坂]
…ひっどい言い方…。

[桐原(18)]
わかった。…にしても…。

[桐原(43)]
なんだ。

[桐原(18)]
25年か…顔見て驚いたよ。…親父そっくりなんだな。

[桐原(43)]
……。

[友坂]
へ〜、社長って父親似だったんですか。社長のお父さんってことは、先代の社長ですよね。

[桐原(18)]
その先代も、俺が14の時に死んだがな。

[桐原(43)]
…ろくでなしの親父だったな。俺ももう親父と並ぶ歳か…ろくに顔も思い出せなくなったが…そうか、親父そっくりになっちまったか。

[桐原(18)]
なんか嫌だな。いずれお前みたいに老けるのかと思うと。

[桐原(43)]
誰だって年はとるさ。コウだっていい大人になってたもんな?

[篠樹(7)]
うんっ!あのね、にいさんよりおっきくなってたんだよ?すごいでしょ!

[桐原(18)]
コウが…。

[桐原(43)]
…会ってみるか?

[桐原(18)]
…………いや、いい。

[篠樹(7)]
えーなんでー?

[桐原(43)]
…だろうな。やはりお前は俺だよ。考えてることが同じだ。

[友坂]
え…どういうこと?

[桐原(43)]
お前に言ってもわからんさ。俺にしかわからないことだからな。

[桐原(18)]
…そうだな。

[桐原(43)]
そのくらいのコウが、一番可愛い時期だ。今のうちに可愛がっておくんだぞ。

[桐原(18)]
ああ、わかった。

[桐原(43)]
それともう一つ。登場すんならもっと早く出てこい。本来はお前が演じるべきシーンを俺が代わりに読み合わせに駆り出されたんだからな。

[桐原(18)]
無茶言うな…。

[篠樹(7)]
むちゃゆうな〜。

[友坂]
(…可愛い…どっちも)






[友坂]
ところで、社長(18)が言ってた仕事って、社長業務のことですよね?

[桐原]
ああ。

[友坂]
…社長っていつから社長やってるんですか?

[桐原]
18の俺が言ってたろ。14の時に親父が死んだって。そのすぐ後からだよ。

[友坂]
名義だけとかじゃなくて、その歳からもう本業務を?

[桐原]
そのために経営学やらを叩き込まれたからな。

[友坂]
え、じゃあもう30年も社長やってるんですか!?

[桐原]
…仮にも社員ならそれぐらいのことは知ってろ。

[友坂]
いや〜、だって面接なかったし。

[桐原]
それもそうか。

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