LOVE ME TENDER

□what you wants
3ページ/5ページ


「ね、お願い!」


拝むように手を合わせるウィンリィをよそに


俺は違うことを考えている







なあ、俺って


お前の何?






「……エド?」






ただの、幼なじみ?







「…どうしたの?エド」






ただの、荷物持ちか?






ウィンリィの声が、聴覚を、右から左へと流れていく


「エド、あんたどうしたの…」



そう言って彼女の腕が俺の体に触れた次の瞬間




「なっ、なんでもねえよ!!」




俺は身をひいて


すぐにドアノブに手をかける


「さっさと片付け済ませろよ」


そしてまた


普通に、普通に


冷静に







どうしたってんだ、俺


何だって、幼なじみの機械鎧技師に


こんなに胸、


掻き乱れる?







いつからだ?


いつからだっけ?













あー、もう


わかんねえことだらけだ


 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ