【極秘リング編】(完)
□予知の覚醒
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男の子と言えば、
(今朝会った男の子…)
そう、今朝会った男の子、名前も聞かずに逃げ出しちゃったんだった…
手に掴まった瞬間、
一瞬見えた、あの怖い何かが頭を過ぎった。
私どうかしてる…
だってそういうような雰囲気とはまったく違う優しい感じがしたのに。
急に逃げてしまって、悪く思われちゃったかな…
でも会うことも多分ないし、今朝も偶然だと思うし…
たまたまだったんだよ
たまたま私が早起きなんてしたから
なんて思いつつ、トボトボ考えながら歩いていると、横断歩道の手前で足を引っかけ、私はこけた。