月の雫
□突然の告白…
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暖かい陽射し、冬の寒さも少し和らいで来た頃。
もうすぐ聡の命日が近づいてくる。
「ねぇ雫、休みいつだっけ?」
書店で一緒に働いてる咲に話かけられた。
「えっと来週の日曜かな…」
「来週の日曜か。何?彼氏と何処か行くの?」
「違うよ、ちょっと用事があるの」
「ふーん。最近、尚弥さん見ないしさ、どうしたんだろ」
咲の言う通り最近、尚弥の姿が見えない。
「ま、まさか…彼女できたとか…」
「彼女ねぇ…居るのかな」
「居たらどーしよ〜」
「どうもこうもないでしょ…」
多分仕事とかで色々と忙しいだろう
別に私には関係のない事。
相変わらず咲は諦めていない様子だった。