【極秘リング編】(完)
□最初で最後の…
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『ま、迷う……』
今日はツナくんとデートをする日。
朝から私は悩んでいた。
着る服とか、髪型とか、
メイクとかしたほうがいいのかとか
デートなんてした事ないし、ツナくんがどんな感じが好きなんだろうとか、あれこれと朝からずっと私は考えていた。
悩みに悩んで、やっと服装とか決まって時間見るともう約束の時間に近かった。
『えっ!?もうこんな時間?!ツナくん迎えにくるよ!?』
慌てて髪型を整えて、
バッグにはハンカチとか財布とか色々、詰め込んでると、
ピンポーン♪
『来たっ?!』
私は慌てて階段を降りて、玄関を開けると、
『む、迎えに来たよ…っ』
ツナくんが居た。
『ありがとう、迎えにきてくれて…』
何だか変な感じ…
ソワソワする…
私は靴を履くと家を出た。
『……』
「………」
なんか緊張してしまう…
「ど、どうしようかっ…?」
『そ、そうだね…』
特に行き先とか決めていたわけではなかった。
デートってどんな感じなんだろ?
映画とか?動物園?
遊園地?
そういう所とか行くのかな?
二人して歩きながら黙っていると、ツナくんが申し訳なさそうな顔して
「ご、ごめん。ミキ…。」
謝ってきた。
『?』
「俺、その…デートとかってしたことないから…よくわからなくて…」
『……』
「女の子と二人っきりで出かけるとか…その…無くて…何処に行ったらいいのか解らないんだ…」
ツナくんは顔を少し赤くして焦りつつ私に言ってきた。
そっか…
ツナくんも私と同じなんだ…!
そう思ったらなんだかちょっと嬉しいようで変で可笑しかった。